カメコ二郎

ラーメン二郎を中心に食べ撮りの痕跡置き場。カメラを持って二郎に行きます。

ラーメン二郎 仙川店 - またもこのメンバーでこの店舗。熱々スープによって、しょうが感の強い豚、小麦感の強い麺、それぞれが着丼後もどんどん保熱調理され一体感を増して行く。考察箇所の絶えない奥の深い店舗。今回も大当たりな一杯。

ラーメン二郎について考察し合うLINEグループ(非公式)に参加しているのだが、この日も過半数集まれそうだったので、ちょっと遠征でもしてみようかなんてことまで話をしていたのだが、二日前にリマインドした時には、さらにその半数がそれを忘れて普通に予定を入れてしまっているという状態。

結局集まれそうなのは、前回の仙川メンバー。
まぁその日盛り上がって、元々この日の呼び掛けをしたメンバーでもある。
この日は土曜日だったのだが、二郎って過半数の店舗は土曜日は昼営業のみである。
だが、メンバーの集まれる時間が夜しかないということもあり、結局前回と同様に仙川店へ。

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18時頃に集合。

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土曜日ということもあり、仙川店にしては割と混んでいる模様。
まぁ前回来た時も同じくらいだったし、こういうメンバーで来るなら、むしろ食べる前の考察時間ができてちょうど良いくらいかもしれない。
というか最近行く蓮爾登戸にちょっと慣れてきている部分もあり、個人的には全然待つうちに入らないくらいだと思った。

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最後尾に並びながら早速色々考察をしていたが、後続の人がやたら詰めるように先に食券を買ったりして少し焦らせようとする場面も。
個人的に察してはいたが、列もまだまだ折り返しまで並びあるし、そう焦って買わずとも話のキリのいいところまできてからでもいいと思ったのだが、、、。
ちなみに、蓮爾登戸やゼンゼンだと、この行為はNG。
必ず前の人に一度声をかけて確認をする必要がある。もしくは、最後尾だった場合は、来た人に伝えないといけないのである。
まぁ店ルールは初見には難しいので、とりあえずここに書いておく。

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今回はまだ「豚入り」が販売していたので、せっかくなのでそれを。
ちなみに、券売機の「百円玉専用」という注意書きがよく分からない。
一応券売機自体には500円から10円まで使えるように書いていたのだが。。。

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あと、ラーメン(700円)を1200円で買うと500円玉でお釣りが出るみたい。
これはちょっと嬉しいかも。

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店の営業時間は前回訪問の時よりも1時間伸びて21:30まで。
このペースだと今までの営業時間や鍋二郎、生麺販売まで復帰できるのは時間の問題かも?
のんびりと期待である。

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列を折り返し、ふと見上げると、看板の裏面に長年の汚れか、黒い斑点で蓮コラみたいになってた。
駄目な人は見上げない方がいいかと。

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今回は店主と男性助手の二人体制。
男性助手はどこかからのヘルプなのかも?というくらい安定の仕事していた。
と思ったら、例の女性助手が何度か店に現れては出て行くという現場を目撃。
何だったのだろうか。

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食い入るように観察するメンバー。

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前回、壁の木目がおしゃれという風に伝えてしまったが、実は木目じゃなかった。
よく見ると、名刺や定期券がびっしりと。たまにダメージの少ないものもあるけど。
長年のアブラ汚れでいい感じの木目っぽくなってた。
シンクの銀パーツはいつもとても綺麗にしているのに、客席側への配慮は対照的である。

、、、というか本当にアブラ汚れなのだろうか?という疑問が沸いてきた。
アブラ汚れだったら、下手したらドモホルンリンクルのように、たまーにカウンターにアブラが落ちてきそうな気するからである。
もしかしたらそういうニスとか塗ってそういうオブジェ風にしているのかも?それはそれで不思議なセンスであるが。。。
というかこの高さで、これだけの量の名刺や定期券を貼り巡らせる行為は実際かなり大変だっただろうなぁとか思いめぐらせる。
真相はオープン当初の店内写真などあれば一発で分かるかもしれないが、なかなか興味深い話である。
今度機会があったら手を滑らした感じを装って触ってみようかなぁ。。。

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カウンターのシール
「お召しあがりのあと・・・・」
まぁおそらく「丼をあげろ」か、「台拭きで拭いてくれ」みたいなとこだろうが、これは初見さんはなかなか怖いだろうなぁ。
試されてる感じになりそう。

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そして、相変わらず賑やかな電子レンジや小物類。

今回は3人並んで座ることが出来た。
3席のうち真ん中がなかなか食べ終わらなく両隣から囲む形となったが、この場合の食べてる側は結構焦るものである。

そうこうして着丼。

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コールは前回「野菜、ニンニク、アブラ」で、もう少し味が濃くてもいい気がしたので「カラメ」要素も入れようと。
ということから「全部」で。
言葉通りだと、野菜自体は同じなので、ビジュアルはそこまで変わらないはずであるが、前回よりも盛が大きくなってる気がする。
まぁしかしこれは否が応でもテンション上がる良いビジュアル。

食べ進めて気付いたが、仙川のスープは結構熱い。
最近は蓮爾やゼンゼンに慣れてたので、そこらの店と比べると明らかに熱いと思う。
そしてなかなか冷めない。

二郎って、やっぱり少なからずボリュームがある食べ物で、ゆっくり食べててお腹一杯になってしまうとやばいので、普通の食事よりも少し早く食べ進めようという気持ちで動いてしまうのだが、この熱さがそれをなかなか許してくれない。
そしてそれが少し焦る要素でもある。

しかし、その熱を活かせるのもまた仙川。
なんと豚をスープに沈めておくと、だんだん煮えていく感じに、ホクホク感が増していくのだ。保温調理状態。
ということで食感の変化を楽しむことが出来る。

注意しないといけないのは、育てることに専念しすぎて最後の方豚だらけにしてしまうことだ。
ようやく食べ終わったと思った後に沈んでた豚が見つかった時は、結構精神的にくるあるある。

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そういえば、着席して店主の盛りを見てた時に、豚の色が薄い気がしていた。
今回はあんまり味染みてなくてはずれかな、と思っていたが、それは杞憂だった。
いつもどおりのうまい豚。色味も良い茶色。
これもスープ漬け込みと関係があるのかもしれない。

あと、この日は前回よりも「しょうが」成分を多く感じた。
その発生源がどこからなのか?、と注意深くしていたが、もしかしたら豚からなんじゃないかと。
もちろんスープにも元からその成分はあったかと思うが、豚からより強く感じる気がする。
今回は「豚入り」にしたので、それをより濃く感じたのではないかと推測。
そしてそのしょうが成分は個人的にけっこう好きな要素である。

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豚塊の一つに、1/4くらいしっかり目のアブラ付きの豚があった。
店によっては、常連さんでそういうの好きな人に「はんぺん」などという名称で提供されたりもしているものである。

個人的に、実はこういう系のアブラはそこまで好きではない。
こういう時の食べ方は、箸で細かく切分け、トッピングアブラのようにして、馴染ませ食い。
箸でも綺麗に切れる弾力はさすが仙川アブラだと思う。
こうするとラーメンの一部として食べることが出来る。そしておいしい。

友人の一人は、豚うまかったけど、一つが良くない意味での「パサ系」が混じっていたとのこと。
パサ系でもありなものもあるとは思うが、良くないパサ系の定義はどこからなのか?という話になった。
で、なんか木の棒を折った時にささくれが出来る感じ?とか謎の例えが色々出てたが、個人的には前回に食ったゼンゼンがまさにそのパサ系だったと思う。
例えるなら、シーチキンを堅めに握って、オイル感とか水分を搾ったような感じ。
なかなかそんなシチュエーションないかと思うが、想像してもらえば意外と容易いのではないかと思う。
まぁ今回は結構豚全体盛り沢山だったし、その一つがパサ系だったとしても、むしろバリエーションが楽しめたっていうくらいポジティブに捕らえられるような内容であった。

個人的には塊もいいが、切れ端のちょい繊維フレーク状になってるようなカスっぽいやつも好き。
まな板の上にそれだけ付いてたら、下手したら捨てられそうなやつであるが、そういうやつに限って味染みがよかったりするのだ。
今回はそれもけっこう混じってた。

豚の話をしてきたが、逆に麺の小麦感も、この熱々スープに少し溶け出しているのか、豚からも小麦を少々感じた。
豚カツ作る前の小麦粉をまぶしたようなイメージ。小麦豚。
他店に比べても小麦感を主張する仙川麺ならではなのかな。

まとめると、熱々スープによって、しょうが感の強い豚、小麦感の強い麺、それぞれが着丼後もどんどん保熱調理され一体感を増して行く。
それが仙川二郎。
こういうラーメンなら、本来は時間をかけてゆっくり味わう食べ方がいいのかもしれない。
場所がらなかなか許されないかもしれないが、とりあえず可能な範囲で最大限に楽しめた。
最高に有意義な800円の使い方であろう。

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そういえばここんところ食べた小ラーメン、いかついので蓮爾の「麺増し」でも、意外と危なげなく食べ切れている。
グロッキー状態にまで達していない。
本来はそれで全然いいことなのだが、こうなってくると、たまには「ちょっとやられたい」「グロッキーになりたい」と思う衝動に駆られることがある。
そうすることによって「もう二度と食いたくない」と思えて、控えることも出来るかもしれない。
今回の「豚入り全部」は、各項目のバランス感やおいしさもいい感じで、ボリューム感も必要十分で大正解。
これに野菜を増すとちょいグロッキーになれたかもしれないが、野菜バランスが多すぎてしまうかもしれない。
だがまぁ仙川はグロッキーを可能にしてくれるポテンシャルを十分に持っている気がする。
そしたら「大ラーメン食べろよ」という意見はごもっともで十分に理解できるが、それはそれで怖くて出来なく、我ながら面倒くさいと思う。


あとは、コールについて。
個人的に「全部」って、言葉通りだと、全体のバランス感を損なわず全体に盛がアップするイメージで、実はかなり理想のコールなのではと思う。
まぁ店主のさじ加減でそういった理想は覆される可能性は多いのだが。

友人の一人が、今日の「カラメ」はおいしさやうまみをアップしてくれるような感じで凄い良かったと評価。
店舗や店主の気まぐれによっては、めちゃくちゃしょっぱくなってしまったりと、諸刃の剣で難しいトッピングであるが、この日の仙川は一つの理想形とも言えた。
ニュアンスとしては、『からくない「カラメ」』。

中山店もそういう系のカラメなので、自分はいつも頼むようにしていた。
あそこはレンゲがないから、野菜マシにした時に、最初スープに届くまで、味のない野菜を食べることになってしまうので。

。。。そういえば仙川店もレンゲがない。
レンゲのない店舗は、そういう部分も見越して野菜ドレッシングとしても秀逸なように、良いカラメの場合が多いのでは?と、根拠のない仮説をふいに思い付いた。

この日、僕らの前の席の人が「味濃い目」という風にオーダーしていた。
家系風オーダーだが、言葉のニュアンスとしては、こっちの方が欲しいものに近いような気がする。

最近の2chみたいなとこの書き込みでは、仙川店はカラメコール無しのデフォルトだと少し物足りないという意見もあるみたいで、卓上カラメ希望という意見もちらほら見かける。
インスパイア店でたまに見るが、店によっては、卓上カラメ以外にもニンニクが置いているところもある。

しかし、そこは店主に委ねるガチャ感というのも、二郎の一つの醍醐味だと言うことも忘れてはならないと思う。
そうすることによって、次回はどういうコールにしよう?などと反省や戦略を考える時間もまた二郎の楽しみなのである。
欲しいものがあった時に、手を出せばすぐに届くというのは便利だが、お祭りでくじ引きがなくならなかったり、昨今ではむしろガチャ系のゲームがはやっていたりという現状がある。
気付かなかった人は、是非そういう思考でまた新たに二郎を楽しんでもらいたい。そうするともっと楽しくなるはず。


あと、友人の一人が、今日は一味が良く合ったなぁなどと話をしていたが、もう一人の友人は、おいしすぎて夢中になりすぎて、何か入れるのも忘れて食べきってしまったとのこと。
本当はこれが一番大正解なやつ。
実際デフォルトっていうのは店主が一番いいバランスを考えて作ったものだと思うし、それが一番のはず。
胡椒や一味などはそれが通用しなかった時の手段とも取れるので。
僕もこの日はかけたけど最小限に抑えるに留めておいた。

 

退店後、ちょっとした記念撮影を。

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これ、前回解散してから思いついて、やっておけば良かったと後悔したやつなのだが、3人以上集まったときはビートルズアビイ・ロードのジャケット風シリーズというのをやっていけたらと思っていて、今回のテーマは「仙川を後にする男たち」。
あの時間、通行量も多かったのだが、一発勝負でなかなか良いタイミングで撮れたのではないだろうかと。


仙川店、まだまだ奥が深く、考察箇所も多くてまたも長文になってしまった。
まぁしかしとても好きな店舗であることには間違いない。
今回は、同じ店同じメンバーの会合となったが、この店だったら何度来てもいいと思える。
また食べたくなってきた。

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