カメコ二郎

ラーメン二郎を中心に食べ撮りの痕跡置き場。カメラを持って二郎に行きます。

らーめん ましまし亭 - 初訪問。期待していなかった分特に動じることも無く、まぁ想像通り。深夜に食べられる店としては良選択。そして二郎らしさとは?

(マイナスの表現も出てきますが、一個人の感想です。万人に共通するものではないかと思いますので参考程度に。)


西横浜にて、ジロリアン友人のライブイベントに顔を出し、せっかくだったらなんか食べたいなぁという流れになったが、その時既に23:15頃。
同様なシチュエーションだと、以前は「豚星。」を選んだことが過去2回あったが、今回はその時よりも時間も遅くなっていて間に合わなそうだったのと、行けたとしても、その二回ともやっぱ豚星は豚星やなぁ、、、ってなっており、後味過多の脂にやられるのが目に見えていた。

camekojiro.hatenablog.com

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代案として、以前にツイッターで見つけたこういったサイトから最寄の二郎を調べてみた。
https://moyashi-ramen-map.herokuapp.com/
近くだと、こちらがなんと夜中の2:00までやっているようだ。

写真や記事などを見る限りは特に期待できそうにも無いが、選択肢が他に無いということや、逆に意外とありだったとしたら知らないでいると勿体無いと思ったので、とりあえず今後の調査のために行ってみる事に。

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向かっていくと、遠目にでも分かる黄色く光る看板が。あれか。

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正面の「らーめん ましまし亭」という文字の他に、「大黒家製麺」という看板が。

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よく見ると、ましまし亭の看板の「し亭」付近に「麺」の文字の消したような跡が見られる。調べてみると、もともと大黒家製麺というラーメン屋だったっぽい。

tabelog.com

やっているラーメンの内容もたいして変わらなさそうだが、中途半端に変えた意味は何だろう?

大黒家といえば、国道一号線沿いにあったラーメン二郎鶴見店の跡地(現らーめんこじろう526鶴見店)の隣や、大黒ふ頭に伸びる道沿いや、ららぽーと横浜付近にあったのは知っていて、千家系でゴマと青ネギが特徴で有名な家系のイメージだったけど、二郎系が流行りだしてからか、いつしか手を出していたことは知っていた。少し媚びている印象は拭えない。
まぁ今は選択肢はこれしかないのでとりあえず。。。

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入り口の三枚の写真。
左二つは同じ?一番右は一見肉が沢山に見えるが、よく見ると薄い肉でとりあえず表面を埋めている感じというか牛丼のよう。漂うインスパイア感。

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入店。まずは食券を。
ラーメンはサイズと豚の量の選択的な、オーソドックスな二郎系メニュー。あとは同じ値段で汁なしと、変り種で「カレーチーズらーめん」というものが。
まぁ最初だし勝手が分からないので、とりあえずは普通サイズのラーメンを。

食券を渡すと同時に、お好みのコールの内容を聞かれる。
よくある二郎と同じカテゴリー(野菜、ニンニク、アブラ、カラメ)と同じでいいのか?分からず、とっさの質問で微妙に返答に詰まってしまったが、そういうことはどこかに予め書いておいて貰えた方がスムーズかもしれない。
とりあえず、野菜マシ、ニンニク、アブラ、カラメでオーダーしてみる。

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店内はエアコンの温度高め、湿度高めで若干もわっとしている。
店主さんは一人。感じは良さそう。

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席の前にサイド系メニュー表示。本家では出せないような飯や酒などもあり充実している。
あと、この人の筆跡の「飲」と「飯」がよく似ている。


そうこうしてたら着丼。

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通常のラーメンは丼の直径が小ぶり。友人は大ラーメン(重ね丼で直径も一回り大きい)にしていたので、見比べるとわりと小さく感じる。

野菜は盛り多め。100%くらいモヤシ?
スープもなみなみ注がれていて、下手に刺激させると決壊しそうでなかなか他の具材に手を出せない。
モヤシは最初はちょっと鮮度が気になるような味がしたが、スープにくぐらせることによって、シャキシャキ感が出て悪くなくなった。

スープは背アブラ多め。特にしつこくなく飲みやすい。優しめの醤油って感じ。悪くは無いがおもしろみは少ないかもしれない。

麺は結構細麺だが、特に硬さ指定せずとも意外と硬めなのは良かった。
結構中山に近いと思った。もやしと同じくらいの太さという部分や、硬め指定した時の感じ。

後に友人が麺が二郎っぽくなかったと言っていた。
実際僕も中山を一時離れていた理由の一つとして、求めていた麺の二郎感に物足りなさを感じてしまうことがあったからだった。
特につけ麺にした際はそうめんみたいに感じた。
最近は硬めにしたり豚をメインに考えることによって二郎感を持ち直した印象だが、この友人は多分中山あんまり向いてなさそうな気がする。。しかも家から遠いので、通りがかりでも無い限りは、がっかりさせるのもあれなのであまりお薦めはしないほうが良いかもしれない。

とりあえず麺とスープと野菜だけ考えれば、あんまり二郎感はないが、わりとあっさり系醤油ラーメン、いわゆる中華そば的な感じで、それはそれという感じで楽しめた。

ということでいよいよ豚を。
豚はとりあえず野菜の上に乗っかって、独立孤立状態。
見た目からパサってそうなので、早い段階でスープに沈めて育てたいところだが、上述の通り野菜で決壊しそうでなかなか浸せない状態。
このまま豚をラストにっていうのもバランスが悪くなってしまうので(基本は、麺、豚、野菜のバランスを保ちながら食べたい人なので。通常のご飯でもごはんとおかずのバランスを考えるのと同様に。)そのままの状態を一度味わってみることに。

。。。。うん。
豚の味がなんか思っていたのと違くてちょっと焦る。コーヒーかと思って飲んだら麺つゆだったまではいかないが、勝手にイメージしてる側も悪いかもしれないが、思ってたのと違って面食らう感じをイメージしてもらえたらと思う。
どんなだったかといえば、しょうが焼きみたいな、なんか過剰な余計な味付けになっていた。
友人は腐りかけの肉にありがちな症状と分析。それをごまかすかのような味付け。
そしてジャーキーかと思わせるほどの硬さがあった。なかなか噛み切れない。
これはやはりスープに沈めるのが必須と判断。

中山店のように、元から野菜の下に沈めた状態での提供だったら、まだすぐに即戦力として食べられたかもしれないが、見栄えを重視した結果がこれだろう。
見える位置に豚を置くのはまぁ自由だが、豚の少なくともどこかの部分がスープに触れている状態で提供されるというのは大事だと思った。もし自分がラーメン屋を経営することがあるならこの辺りの部分は意識したいと思う。
それに見せるといっても、見た目からしてパサっているものを見せてきても、、、という印象もあり。目利きできない人は騙せるかもしれないが。
もちろんこのままでも好きな人は居るかもしれないし、二郎のトッピング豚じゃなく、お祭りの出し物や、海外の料理にありそうだったり、なんかそういうジャーキー単体のメニューとかなら分かる気もするが。

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席から保管している豚が見えたが、銀のトレイに何の漬けタレも無く、ラップをするでもなく、そのまま空気に触れさせている状態。
あれではカピカピになっていくやろな、、、しかも湿度や気温も高い。あれは大丈夫なんか。。。
むしろ豚が無くて中華そばでいった方がバランスが取れているとれているのでは?とも思った。とりあえず厚めの肉を目に付きやすい所に載せておこうみたいな安直さが伺えた。

まぁ今回はとりあえず自分的にこの普通のラーメンにしておいて良かったと思う。
二郎系だったらやっぱ豚でしょーとかって安直に豚入りにしてたら、僕基準だと凹む事になっていたかもしれない。(あくまで好きな人は好きだと思います。)

最近思うことだが、二郎全般において、豚は麺よりもぶれやすい印象があるので、大か小豚かで考えた時に、単純に大の方が純粋に楽しめる気がしている。
僕が豚だけじゃなくトータルの面で楽しみたい派ということや、豚入りにするとどうしても豚への期待をしてしまい、その対価を求めてしまうからだ。
場合によっては豚を入れ忘れられてしまうという最悪の事態になることも。
大だったら丼そのものが違うパターンが多いので、忘れられるというようなリスクもよっぽどのことが無い限りは回避できるだろう。

友人はしきりにどこかのラーメンに似ている、、、、と考えていたが、ようやく終盤に分かったようだ。
「ラーメン二郎 新宿小滝橋通店」に近いようだ。
実は僕が始めて食べた二郎は小滝橋通店である。
上京したてであんまりよく分かっていない頃に、新宿でラーメンの本を立ち読みして近くで目に付いた所に行ってみたというだけなのだが。
ニンニクがそのまま入っていることが斬新だなと思ったのと、当時は常に飢えていたので野菜が増せて普通のラーメンより多くて良かったくらいの印象。
その後も何度か行ったことがあるくらいだが、思い出したらなんかそんな感じだったかもってしっくりくるものがあった。
最後に食べた小滝橋の画像が見つかったので載せておく。(2016年1月)

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帰り道反省会にて。
二郎らしさって一体何なんやろ?って話になった。
二郎各店、スープ、麺、豚、統一されているわけではなく色んなパターンがあるが、何故か二郎を冠している店は二郎を感じる。
それだけ決まりが無いのであれば、インスパイアでも二郎らしさを出せるとは思うのだが、届いていない店が殆どなので。(もちろん二郎感のあるインスパイアもある。)

野菜を盛ればそれっぽいって思っている人もいるかもしれないが、野菜無しでも二郎を感じることはできるし、豚が無くても二郎では二郎を感じることはできる。
だが、麺は太さもまちまちだが、何故かどれも二郎感あるし、スープも乳化非乳化あれど二郎を感じる。
そう考えると、豚や野菜は無くても成立はするので、やっぱりスープと麺が大事なのかもしれない。使っているオーションや専用の醤油などが必須なのだろう。
素人目にはどうしてもビジュアル面に持っていかれがちだが、二郎も確固たる内容があるラーメンなのだと思った。

豚や野菜が食べられたらそれで良い派の人はインスパイアでも満足できるかもしれない。
でも二郎本質が楽しみたい人はやはり二郎に通うのだろう。
ここの豚はそういう人でも満足できるかどうかは不明だが。。。

まぁでも今回は、はなから期待はしていなかったということや、最近は写真から味が想像できて結果も大体一致するくらいの目利きスキルもかなり上がっているので、特に動じるようなことも無く、まぁ豚はあれだったけど、「ちょっとした中華そば+おまけの何故か付いてきた付け合せの豚」と捉えたら、店の雰囲気も悪くないし、深夜1時頃に食べるラーメンとしては悪くはなかったんじゃ無いかと。逆にそんな遅い時間に本気の二郎食べるのもどうかなっていうこともあるし。
少なくとも豚星。で微妙に店員やアブラに負の感情を盛られるよりは、良い結果だったのではないかと結論。

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